借りたものは返すというのは常識として成り立っています。
それは小学生でもわかることです。
何しろ学校の先生や両親からほとんどの人はそう教わって育っています。
人から借りたものを返さないのは泥棒と同じ行為なのです。
人が借金をしてしまう理由
物の貸し借りでもそのように教わっていますが、お金の貸し借りになるとなお、厄介なことになるのは言うまでもありません。
借りた金つまり「借金」を返さないつまり「踏み倒し」をする人がいます。
よく言う夜逃げをしてしまう人も、借金を返せなくてそうなった人がほとんどではないでしょうか。
人はなぜ借金をしてしまうのでしょうか。
主な原因で考えられるのは生活費とギャンブルなどではないかと思われます。
最初は気軽な気持ちで借りて、金額も小さいですから何とか返せるだろうと、高を括ってしまいます。
ところがそれが癖になると厄介なのです。
とくにギャンブル依存症の人はそうかもしれません。
最初は小さかった借金の金額がだんだん大きくなっていき、人によって限界の金額は違いますが、パンパンになって返済が出来なくなってしまうのです。
延滞を繰り返すとブラックリストに載る
最初は返そうと試みても、それも難しくなりついに踏み倒しという、最悪の方法を採らざるを得なくなるのです。
借りたお金は決められた日時に返済しないことを「延滞」とよびますが、これを繰り返すとブラックリストに載ることになります。
もし不動産などの財産を所有している場合には、財産の差し押さえということもあり得ます。
これで完済出来ればまだよいのですが、一度金を借りる癖をつけてしまった人は、完済してもまた借金を繰り返す癖があるのです。
つまり踏み倒しを行う人は、完全に追い詰められた人であると考えたほうがよいでしょう。
財産の差し押さえが出来る場合には、まだそれで完済させることが出来る可能性があるからです。
では踏み倒し以外に何か良い手段はないのでしょうか。
任意整理を利用する
借りた金を減額させたりする方法があります。
それが「任意整理」という方法です。
任意整理であれば、借りた金がチャラになることはありませんが、債権者と交渉して債務を減らすことが出来るのです。
債務が減れば月々の返済も減らすことが出来るので、無理のないように金を返すという方法です。
つまり任意整理では利息分をカットしたり、分割回数を増やすことによって、完済までのゆとりを持つことが出来るのがメリットなのです。
ところが良いことばかりではありません。
任意整理をすることによって、債務整理の手続きをしたという事実が残るのです。
信用情報機関には5年以上の間にわたり登録されるので、その間の期間は新たな借金はできなくなります。
まとめ
このように踏み倒しをしなくても、借りた金を円滑に返す手段はあるのです。
踏み倒して逃げ切る人もいるかもしれませんが、びくびくしながら生きるのはとてもつらいものです。
それならばこのような手続きを取ったほうが、安心して暮らしていくことが出来るのではないでしょうか。